2008年 11月 24日
すてきな友だち |
清瀬の新聞ブログに参加した時に、子どもたちが歌ってくれた歌。
自分も小学生の頃にうたったような気がするが、どうも題名が思い出せない。懐かしさと清瀬の思い出からか、また聞きたくなってしまった。
しかし、一部の歌詞しかわからない。題名さえわかればyoutubeで検索して、聞けるのに・・・。ゼミ生に聞いてもわからず、最終手段として、中学1年生の自分の妹に電話して、曲名を尋ねた。
大学2年生の兄貴が、いきなり携帯に電話してきて、歌詞とメロディーを口ずさみながら、小学校で歌うような歌の題名を教えてほしい、と頼む。きっと、妹は驚いたことだろう。そんな私の気持ちとは裏腹に、妹は曲を知っていたようで、教えてくれた。
「すてきな友だち」という曲らしい。
ところで、「友だち」と聞いて思い出す、清瀬のエピソードがある。
芝山小学校では、2つのクラスで新聞ブログを実施した。
1・2時間目、最初に受け持った6年2組のグループの子に、Y君という男の子がいた。
Y君は、校長先生のインタビューを担当。教室で、校長先生にする質問を考える時も、実際にインタビューをする時も、記事を書くときも、あまり口数の多い子ではなく、どちらかと言えば熟慮断行型のタイプの子だった。
次に、3・4時間目、担当した6年1組のグループの中に、K君がいた。
K君は、ニンジンの取材を担当。清瀬は東京でニンジンの生産量が一番である。
K君は、ニンジンが有名なことを知っていることもあって、進んで質問項目を考え、取材をする。現場で元気に動き回って、予定にはなかったインタビューもアドリブでこなし、記事もグループの中で最初に書き終わるくらい積極的な子だった。TAが不要なほど優秀で、即断即決型の性格だった。
記事を書き終わったK君が、私に対して、
「トミーは、2組では誰のTAをしたの?」と聞いてきた。
「2組では、Yと取材したよ。」と言うと。すぐさま、K君は
「え、まじで!?Yは俺の最初の友達なんだよ。小学校に入った時に、一番最初に仲良くなったのがYなんだ。で、Y、どんな記事書いたの?」
と言う。どうやら、友だちが書いた記事が気になる模様。
私が担当した2人の子は大の仲良しらしい。
「Yが書いた記事も、Kが書いた記事も昼休み中に、新聞ブログに大学生がしておくから、後でのお楽しみだよ。」
と伝えて、とりあえず、K君と別れた。
昼休み、新聞ブログは出来上がり、5時間目、まず、K君に自分が書いた記事が入った新聞ブログを見せ、次に1組のY君が書いた新聞ブログを見せる。
K君は、自分の新聞ブログが見れることには驚いていなかったようだが、他の組の新聞ブログが見れることに驚きを隠せない。
そこで、すかさず
「新聞ブログは、インターネットが通じているところではどこでも見れるんだよ。北海道の小学生が書いた記事も見れるし、隣のクラスの友だちが書いた記事も見れるんだよ。」とブログならではの携帯性を説明する。
すると、
「へーすげーじゃん」と納得の様子のK君。
続いて、「Y、なかなかやるじゃん。あいつ校長先生にインタビューしてるし。勇気あるな」。
という一言。親友のY君の記事を熱心に読み、素直に褒める。
それに加えて、写真が下手だとか、文章がうまいだのと批評する。友だちが書いた記事がとても気になっていたようだ。
そして、無事に、発表会も終わり、K君は、印刷した新聞ブログを大切に握りしめて、教室に戻っていった。
最後に、Y君のクラスの発表会。先ほどと同じく、新聞ブログの特徴を説明して、K君の記事を見せる。
すると、今度は
「Kらしい、文章書くよな。にんじんを取材するなんて、よく気がついたな」
と、こちらは友だちの記事に脱帽した様子。
発表会が終わって、Y君も、K君と同様、印刷された新聞ブログを持って、満足した顔で教室に帰って行った。
今回、自分が担当したY君とK君。対照的な性格の2人だったが、友だちとして、お互い、相手がどんな記事を書くのか、気になっていたようだ。
自分が小学生のころもそうだったが、6年生ぐらいのときは、親友の動向は気になるものだった。「友だち」ではあっても、時にはライバルとして、テストの点や足の速さなど些細なことで勝負したり、意識しあったりしたと思う。友だちとは、いつも一緒にいる人間のことではなく、いつも頭の中で意識している人間のことを指すのかもしれない。
これは、あくまでも私の想像にすぎないが、放課後、Y君とK君がお互いに作った新聞ブログを見せ合って「あーだ、こーだ」と批評しあっている様子が思い浮かぶ。新聞ブログで取材した話や記事をネタにして、2人の会話が弾む。そんな光景を考えると、思わず微笑みたくなってしまう。
自分が考え、体験・取材したことをアウトプットし、紙媒体で表現する。
「友だち」という身近な人間どうしで、感想を述べ、褒めたり、批判することで、フィードバックとなり自信や発見につながる。お互いの信頼感も深まるかもしれない。
新聞ブログがそんな「すてきな友だち」づくりに貢献できればいいと思う。
自分も小学生の頃にうたったような気がするが、どうも題名が思い出せない。懐かしさと清瀬の思い出からか、また聞きたくなってしまった。
しかし、一部の歌詞しかわからない。題名さえわかればyoutubeで検索して、聞けるのに・・・。ゼミ生に聞いてもわからず、最終手段として、中学1年生の自分の妹に電話して、曲名を尋ねた。
大学2年生の兄貴が、いきなり携帯に電話してきて、歌詞とメロディーを口ずさみながら、小学校で歌うような歌の題名を教えてほしい、と頼む。きっと、妹は驚いたことだろう。そんな私の気持ちとは裏腹に、妹は曲を知っていたようで、教えてくれた。
「すてきな友だち」という曲らしい。
ところで、「友だち」と聞いて思い出す、清瀬のエピソードがある。
芝山小学校では、2つのクラスで新聞ブログを実施した。
1・2時間目、最初に受け持った6年2組のグループの子に、Y君という男の子がいた。
Y君は、校長先生のインタビューを担当。教室で、校長先生にする質問を考える時も、実際にインタビューをする時も、記事を書くときも、あまり口数の多い子ではなく、どちらかと言えば熟慮断行型のタイプの子だった。
次に、3・4時間目、担当した6年1組のグループの中に、K君がいた。
K君は、ニンジンの取材を担当。清瀬は東京でニンジンの生産量が一番である。
K君は、ニンジンが有名なことを知っていることもあって、進んで質問項目を考え、取材をする。現場で元気に動き回って、予定にはなかったインタビューもアドリブでこなし、記事もグループの中で最初に書き終わるくらい積極的な子だった。TAが不要なほど優秀で、即断即決型の性格だった。
記事を書き終わったK君が、私に対して、
「トミーは、2組では誰のTAをしたの?」と聞いてきた。
「2組では、Yと取材したよ。」と言うと。すぐさま、K君は
「え、まじで!?Yは俺の最初の友達なんだよ。小学校に入った時に、一番最初に仲良くなったのがYなんだ。で、Y、どんな記事書いたの?」
と言う。どうやら、友だちが書いた記事が気になる模様。
私が担当した2人の子は大の仲良しらしい。
「Yが書いた記事も、Kが書いた記事も昼休み中に、新聞ブログに大学生がしておくから、後でのお楽しみだよ。」
と伝えて、とりあえず、K君と別れた。
昼休み、新聞ブログは出来上がり、5時間目、まず、K君に自分が書いた記事が入った新聞ブログを見せ、次に1組のY君が書いた新聞ブログを見せる。
K君は、自分の新聞ブログが見れることには驚いていなかったようだが、他の組の新聞ブログが見れることに驚きを隠せない。
そこで、すかさず
「新聞ブログは、インターネットが通じているところではどこでも見れるんだよ。北海道の小学生が書いた記事も見れるし、隣のクラスの友だちが書いた記事も見れるんだよ。」とブログならではの携帯性を説明する。
すると、
「へーすげーじゃん」と納得の様子のK君。
続いて、「Y、なかなかやるじゃん。あいつ校長先生にインタビューしてるし。勇気あるな」。
という一言。親友のY君の記事を熱心に読み、素直に褒める。
それに加えて、写真が下手だとか、文章がうまいだのと批評する。友だちが書いた記事がとても気になっていたようだ。
そして、無事に、発表会も終わり、K君は、印刷した新聞ブログを大切に握りしめて、教室に戻っていった。
最後に、Y君のクラスの発表会。先ほどと同じく、新聞ブログの特徴を説明して、K君の記事を見せる。
すると、今度は
「Kらしい、文章書くよな。にんじんを取材するなんて、よく気がついたな」
と、こちらは友だちの記事に脱帽した様子。
発表会が終わって、Y君も、K君と同様、印刷された新聞ブログを持って、満足した顔で教室に帰って行った。
今回、自分が担当したY君とK君。対照的な性格の2人だったが、友だちとして、お互い、相手がどんな記事を書くのか、気になっていたようだ。
自分が小学生のころもそうだったが、6年生ぐらいのときは、親友の動向は気になるものだった。「友だち」ではあっても、時にはライバルとして、テストの点や足の速さなど些細なことで勝負したり、意識しあったりしたと思う。友だちとは、いつも一緒にいる人間のことではなく、いつも頭の中で意識している人間のことを指すのかもしれない。
これは、あくまでも私の想像にすぎないが、放課後、Y君とK君がお互いに作った新聞ブログを見せ合って「あーだ、こーだ」と批評しあっている様子が思い浮かぶ。新聞ブログで取材した話や記事をネタにして、2人の会話が弾む。そんな光景を考えると、思わず微笑みたくなってしまう。
自分が考え、体験・取材したことをアウトプットし、紙媒体で表現する。
「友だち」という身近な人間どうしで、感想を述べ、褒めたり、批判することで、フィードバックとなり自信や発見につながる。お互いの信頼感も深まるかもしれない。
新聞ブログがそんな「すてきな友だち」づくりに貢献できればいいと思う。
by matsuyama-nagoya
| 2008-11-24 08:39